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医療マリファナの奇跡―アメリカで広がるがん・エイズ先端治療を追う

医療マリファナの奇跡―アメリカで広がるがん・エイズ先端治療を追う
矢部 武
医療マリファナの奇跡―アメリカで広がるがん・エイズ先端治療を追う
定価: ¥ 1,785
販売価格: ¥ 1,785

人気ランキング: 29430位
おすすめ度:
発売日: 1998-08
発売元: 亜紀書房
発送可能時期: 通常3~5週間以内に発送

大麻は麻薬ではなく薬草
大麻が医療として、つまり薬として使うことができるというような事実を、はたしてどれだけの人たちが知っているのだろうか。それは一般知識と専門知識の違いであると片付けることができないことを、この本は語っている。
大麻と言えば恐ろしい麻薬、そう思うのが一般知識ではあるが、それが間違いであり、それだけではなく大麻は、副作用の少ない有望な薬であることが正しく、それが一般的に知られていないと言う事は、患者の病状快復のチャンスを奪っていることに通じる。
結局我々が大麻に対して間違った知識やイメージを持っている事が、患者の救いのチャンスを奪っているのではないだろうかということを、考えさせられる一冊である。
大麻は太古から我々人間と共に有った薬草であり、それがいつの!まにか有害な麻薬に貶められてしまい、またそんな人間の理性を欠いた行動が、逆に人間の首を絞める事になってしまった。
この本に書かれている情報が一般的になり、多くの患者が救われる事を願って止まない。

麻の夜明け
日本では縄文時代の昔から、麻は人々の生活にはなくてはならないものだった。衣料の原材料としては勿論、宗教の世界でも麻は大切なものとされ、新天皇の即位の儀式大嘗祭でも、麻の衣が用いられるし、しめ縄も麻である。
多摩・美麻・麻生などの地名は麻がいかに人々の暮らしに入り込んでいたかを物語る。戦争中疎開を経験した人よりも年配の人たちなら麻の畑を身近に見ていた事だろう。 しかし、麻は1948年に連合国によって禁止されるに至る。
米国の綿花・化繊業界の利益のためである。麻は恐ろしい麻薬であるとの宣伝がなされた。戦後に生きる人たちは、この大切な麻が、マリファナと同じ植物である事を知らない。麻の医療用途は古代中国に於いて知られているが、日本では法律によって禁じられていたために、研究すら為されなかった。マリファナを語ることは危険人物と見なされるリスクを負うので語る事すらタブーだったのだ。 欧米では、麻のエイズや末期がんの治療のための麻の働きが見直され、医療大麻の認可運動が盛んである。
この本は日本人の手によって書かれた、最初の医療大麻の本だ。その事自体がタブーを打ち破る快挙であるばかりでなく、この本の中には、逮捕や投獄を恐れず活動を続けた勇気ある無名の人々が居る。単に麻の医療情報というにとどまらず、胸を熱くさせる、勇気の書としてこの本を読んだ。

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