がん治療総決算
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発売日: 2004-08-25
発売元: 文藝春秋
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誤読しないことが肝要かと思います。
近藤氏の基本的な考え方は、切っても切らなくても生存率が同じということ、・・・・つまり、早期ガンで切って治るものは、切らなくても死なない、ということであり、・・・切らずに死んでしまうものは、切っても死んでしまうということなのでしょう。切らなければ治る、ということでは決してありません。・・・そう考えると不誠実な書物では決してありません。・・・但し、放射線治療の問題点について、十分に開示していないようにも思われますし、安保理論などへの批判も十分に紙幅をつくしていません。・・・要するに、近藤氏一人でガン治療の全範囲について詳しく論じるには無理があるということでしょう。・・・・もっと多くの良心的な医師が、様々な治療範囲、方法について、分かりやすい議論をして欲しいものです。
彼こそ真の学者!
彼こそ本当の学者ですね。信頼にたる学者です。
「正しいか正しくないか」を論じるのが真の学者だ。ところが今の日本の学者達はどうもそうではない。妄想というか幻想というか、事実を捻じ曲げているケースが多々見られる。つまりは「保身」だ。権威にしがみ付きたいゆえに、事実を曲げてしまうのだ。捏造とか歪曲とか…その点、近藤氏は違う。自ら西洋医学の範疇にありながら,その西洋医学の限界を見極めつつある。「これはそもそも方向性自体が間違っているのではないか。」と。そりゃ方向自体が間違っていれば、やることなすこと裏目に出るのは当たり前で,今の日本の医学が迷走状態に陥ってる原因はここにある。やってもやっても患者は減らない。「本当に医学は進歩しているのか?」と。「ガンと闘うな。」というのは誤解されているようだが、彼はどういう意味で言ってるのかというと,「戦い方が間違っている。」と言っているのだ。そもそも「癌とは何か?」を大抵の人は知らない。しかも専門家ですらよく分かっていないのだ。これでは治せるわけが無い。しかし一部では、特に欧米では東洋医学的見地から様々な事が分かってきている。この事に関しては今巷で話題のマクロビオティックの桜沢如一氏や久司道夫氏,元岐阜大学教授の千島喜久男氏(世に有名な”千島学説”)やこれにならった医学博士の森下敬一氏、他に農業の観点から赤峰勝人氏や肺結核から立ち直った家庭療法の東城百合子さん、リュウマチ治しの名人・篠原佳年医師らの話からよく分かります。
患者が読まずして誰が読むのか
近藤氏の「がん治療論」について、あるいは近藤氏自身について「毀誉褒貶が激しい」「賛否両論相半ばする」と評するのは簡単だ。いずれにせよまちがいないのは、もはや近藤氏の治療論を無視しては誰もがん治療について語ることはできないということだ。
近藤誠はがん治療の「専門家」(日本にはそのようなプロフェッショナルまだ十分には育っていない)にとって「目の上のたんこぶ」である。どこに刺さっているのかわからないのにちくちくと痛みを感じさせる指の棘といってもよい。無視しても良いのだが気になって仕方がない。取り除いてしまいたいがそれもままならない。近藤氏が「トンデモ」タイプの山師であれば単に無視しておけばよい。あるいはそのトンデモぶりを徹底して「科学的」に批判すれば済む。そのどちらもなかなか難しいのだ。なぜか。それは近藤氏が山師ではなく、その論には首肯せざるを得ないところが多く、たとえすべてに納得できないとしても多くの医療従事者と患者さんのこころを感応させる何かがあるからである。
「(近藤氏の主張は)患者さんに希望を失わせる」と言上げする人がいるが、希望を持つとは、真実から目をそらさないことが第一歩ではないか。その第一歩において、なおかつ患者さんに希望を持たせる(あるいは真実を受け入れてよりよい生を生きることを決断させる)技量と情熱が医療従事者に求められているのである。
これまでも近藤氏の著書をフォローしてきた人にとって本書に特別目新しいことは書かれていない。書名のとおり、これは氏のこれまでのがん治療論の総目次・索引だといってよい。すべてのがん患者さん、すべての医療従事者必読の一冊。
